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課題27:問題解決の工夫
【PC自作仮想体験をしてみよう】


<<高校生の課題>>

 まず始めに、パソコンを自作するという問題を考えてみましょう。
今回、ここでは実際に作成はしませんが、パソコンを自作するに当たっては次のような問題が発生し、それらについて、資料を準備し、資料をよく吟味して問題を解決、意思を決定しなければなりません。
この実習で得られた知識は、実際に自作パソコンを作成するときにはもちろん役立つと考えられますし、自作はしないまでもメーカー製パソコンを購入するときのカタログチェックにも十分に役立つことと思います(コンピュータ製品のパーツの進歩は速いので、その都度『調査・研究』は必要ですが・・・)。

 どのような部品が必要となり、ソフトは何を購入しなければならないか、予算を抑えるために部品をどの程度のものでまとめるか、それとも予算は際限なく用意できて理想とするパソコンを追求するかなどについて考えなければなりません。

 また、ここではインターネットに接続するための費用は考えていないが、仮想体験ではなく実際に作成して利用する場合には、この点についても準備が必要となります。

尚、このページで説明している授業内容は、日本文教出版の『ICT Education 2003 No.19 P.14-P.17』から『教育実践例』として御紹介させて頂きました。

1.
パソコンの中を覗いてみよう
パソコンの中にある部品を調べてみると次のような部品があります。

 
部品名
簡単な説明・それぞれの部品の役割など

1.
マザーボード
それぞれの部品を装着するための基盤となるボードで、メインボードともいいます。

装着できるCPUやメモリの種類に応じて適切なマザーボードを選択しなければなりません。

【キーワード】
ATX
miniATX
FlexATX

Socket478
Socket370

チップセット(875P / 865PE 865P 865G 865GV / 845PE 845GE 845GV / 845E 845G 845GL / 845 / 815E / 850Eなど)

2.
CPU
Central Processing Unit(中央処理装置)といい、頭文字を取ってCPUと呼ばれています。

コンピュータの頭脳に当たる装置です。

【キーワード】
Intel (インテル)
PentiumIV (ペンティアムフォー)
PentiumIII (ペンティアムスリー)
Cerelon (セレロン)

AMD(エーエムディー)
Athron(アスロン)
Duron(デュロン)

Socket478
Socket370

3.
メモリ
主記憶装置とかメインメモリといいます。

CPUからデータを直接読み書きしたり、CPUで実行するプログラムを記憶したりするために使われます。

【キーワード】
directRDRAM
DDR SDRAM (PC1600 PC2100 PC2700 PC3200)
SDR SDRAM (PC100 PC133)

4.
ハードディスク
補助記憶装置の一つで、大量のプログラムやデータを保存するために必要な装置です。

【キーワード】
UltraATA133対応
UltraATA100対応
UltraATA66対応
UltraATA33対応
Serial ATA(シリアルATA)対応

5.
フロッピーディスク
ドライブ
補助記憶装置の一つです。

最近は余り使わなくなりつつありますが、低価格ですし、時々必要な場合もあるので、やはり、あった方がよいでしょう。

【キーワード】
2モード
3モード

特にこだわりがなければ、2モードでよいでしょう。

6A.
CD-ROMドライブ
補助記憶装置の一つです。
読み込み専用のCD-ROMドライブの他に書き込み型のCDRや書き換え型のCD-RW、DVDなど必要に応じて選択の余地があります。
最近は非常に安くなったので、CD-ROMだけのデバイスではなく、DVD-RAM・DVD-RW・DVD-Rなどの機能が一つになったDVDマルチドライブやDVDスーパーマルチドライブ(DVDマルチドライブにDVD+Wの読み書きも可能になったもの)なども選択肢の一つに入れるとよいでしょう。

6B.
MOドライブ
補助記憶装置の一つです。
本校のパソコンは『MOドライブ』を主要な補助記憶装置として利用しています。

7.
ケーブル類
マザーボードの付属品の中に入っていますが、もう一本『UltraATA100対応(80芯)』のIDEケーブルを購入しておくとよいでしょう。

8.
NIC
Network Interfce Card(ネットワークインターフェイスカード)といい、構内LANやADSLを利用するときに必要となります。

マザーボードの機能にあらかじめ付いているもの(『LAN対応マザーボード』と表現されていることが多い)もあります。

Ethernetという規格(最近は1000Base Tという高速な規格もでてきましたが、一般的な規格として10Base X/100Base TXがあります)でネットワークに接続する場合に利用します。

9.
グラフィックボード
最近のマザーボードには標準でグラフィック機能(グラフィック系チップ)がついていますから、マザーボードによっては省略は可能です。

より性能のよいグラフィックボードが必要な場合には必要になります。

10.
サウンドカード
(音源ボード)
最近のマザーボードには標準でサウンド機能(サウンドチップ)がついていますから、マザーボードによっては省略は可能です。

11.
ねじセット
できあがったパソコンでは部品という認識ではないですが、ねじも余分にあった方がよいのです。

12.
ケース
上記の部品は本体内のものですが、パソコンを自作する場合には本体を構成するケースそのものも重要な部品となります。

色々なデザイン・素材・価格など選択する楽しみの一つでもあります。

【キーワード】
ATX
miniATX
FlexATX


13.
キーボード
入力装置の一つです。

【キーワード】
109キー日本語キーボード
112キー日本語キーボード
PS/2タイプ
USBタイプ

14.
マウス
入力装置の一つです。

【キーワード】
インテリマウス
ホイールマウス
スクロールマウス
PS/2マウス
USBマウス
スピーカー
必要に応じて別途購入またはスピーカー内蔵ディスプレイを購入するという選択肢もあります。




このほかにOSやアプリケーションも必要になります。


<<参考>>
MS Windows2000PRO(UPG) AcademicPack 12,800円くらい

MS WindowsXP PROのOEM版は17,640円でした(MS Windows2000PROも同じでした)。
これは2004-05-05に実際に秋葉原を廻って、私が購入した製品の価格です。


OEM版とは、ハードディスクやCPUなどの購入時点でのみ、購入することができる製品のことをいいます。
そのハードウェアを用いて組み上げた製品(つまりパソコン)にインストールすることを前提に販売される製品です。

今年(2004-05-05)のこの実習と関連付けて自分でもパソコンを組み上げることにしました(リビングで利用することを目的に新規にパソコンを組み上げることにしました)。
そのときの様子をここにレポート(『情報科教員が実際に作成したパソコンの自作記/機』)しました。
今回はOSのアップグレードが目的ではなく、新規に組み上げるものなのでOEM版を購入しました。



LINUXというUNIX互換OSをインストールすれば費用は発生しない(2004-06-28追記 最近はサポート費と称して一定金額の費用を支払わなければならないものも多くなってきた)。

MS OfficeXP Developer AcademicPack 39,800円くらい
MS OfficeXP Professional AcademicPack 27,980円くらい
MS FrontPage 2002 AcademicPack 8,000円くらい
MS Word 2002 AcademicPack 7,800円くらい
MS Excel 2002 AcademicPack 12,800円くらい
MS PowerPoint 2002       AcademicPack 12,800円くらい

Office製品は無料でついてくるソフトだと思っている生徒がいますが、自分で選んではいないけれど、知らない間に買っているのだということも認識しましょう。

パソコンにインストールされているものは
MS OfficeXP Personalというソフトで製品版(アカデミックパックではない)を購入すれば3,9800円くらいです。
もっとも、正確には『プレインストール版』といい、価格とすればもう少し安いのでしょうが・・・。

MS Officeの互換ソフトである『OpenOffice.org(オープンオフィス・ドット・オルグ)』というフリーソフトを使えば費用は発生しない。

昔はパソコンを購入するといえばハードウェアだけのことをいいました。そして、ソフトウェアは別に個人個人で必要なものだけを選択(購入)し、インストールして使用していました。

パソコンを購入しただけで直ぐに使えるという現在の状況の長所は何でしょうか、また、短所は何でしょうか。
ここで改めて考えてみましょう。


2.
予算を決めよう。

この価格はディスプレイの価格を含まず、本体のみの価格とします(但し、キーボード・マウス・OSの価格は含むものとします)。

今回は次の4つの中から予算を自分で決めましょう(この課題は情報科の『情報A』という授業の中で行うものであり、実際に購入することを前提としていませんし、購入して実際に自作するところまでの実習はしません。あくまでも問題解決の方法を理解する課題の一つとして行っています)。

 
コース名
目標価格
A.
安さで勝負コース
70,000円まで


B.
まあまあコース
100,000円まで


C.
標準コース
150,000円まで


D.
お大尽コース
無制限(但し、自分で目標額を決め、予め担当教員に申し出ること)。
逆にA.より安いものにして『極貧パソコンコース』とするもよし(但し、自分で目標額を決め、予め担当教員に申し出ること)




3.
自作パソコン・部品購入計画表』を作成してみよう。

購入計画表は『手書きのメモ』でも『ワープロ文書』でもよいが、『表計算ソフトのデータ』として記述すると非常に便利です。

部品の種類・部品の製品名・メーカー名・予算・実売価格・税込み実売価格を行毎に記述し、最後に合計を求めてみましょう。

1枚目のシートには最初に作成した『購入予定表』を書き込みましょう。

2枚目のシートには1枚目のシートの内容をそっくりそのままコピーして、コピー後のものを用いて、最初に選択した部品を別のものに替えたりしながら、予算内に収まるように計画を練り直しましょう。
ここでは、場合に応じて高かすぎて購入できない部品もあるわけですから部品を取捨選択して予算内に納めるためにはどうしたらよいかを考えましょう。


4.
実売価格を調べて、購入計画表の中の実売価格を記入してみよう。

秋葉原、新宿・池袋など(できれば秋葉原の電気街がベスト)を歩いて、現在実際の価格が幾らくらいなのかを調べて来ましょう(連休中の宿題です。2005年度は、この宿題は出さないことにしました)。
インターネット上で情報を集めることも重要ですが、歩いて『生の情報』を得るという活動も、やはり重要です。

秋葉原の街を歩くと店頭に価格一覧表が置いてあったり、道路上でパンフレット(価格表)を配布している店員さんに出会うことができます。

最低でも1人1枚以上(1店舗以上)の価格一覧表をもらってきましょう。

店員さんとお話ができて、自作する上での注意事項などが聞けたらば最高です。
但し、十分に勉強してから行かなければ話を続けることも難しいですし、それなりの覚悟は必要です。
当然メモの用意も必要ですし、また、相手(販売を目的にお仕事をされている方々)への配慮も必要です。
今後、授業で必要となる『640Mbyte(メガバイト)・Windows用MO(メディア)』もここで買ってきましょう。


5.
パソコン自作仮想体験の課題を受けての感想等をワープロにまとめましょう。

この中に秋葉原(新宿?池袋?)の街を歩いての『一日散歩記録』のようなものも書いてみましょう。

実際に作成した『購入予定表』もワープロ文書に貼り付けてみましょう。

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