課題27:問題解決への工夫
【PC自作仮想体験】メモリに関する解説
<<高校生の課題>>
現在主に使われているメモリの種類には『DIMM』と『RIMM』があります。
『DIMM(Double Inline Memory Module)』はSDR SDRAM(Single Data Rate
SDRAM)とDDR SDRAM(Double Data Rate SDRAM)があります。
SDR SDRAMは従来は単にSDRAMと書かれていましたが、DDR SDRAMの出現により、それと区別するためにSDR
SDRAMと書かれるようになりました(書かれることもあります)。
SDR SDRAMのスピード(クロック)は100MHz(PC100と表現される)と133MHz(PC133と表現される)だったのですが、DDR
SDRAMの場合には、SDR SDRAMと比較して一度に倍のデータを転送できるように工夫されたので200MHzと266MHzになりました。
下の表にあるように、転送速度が更に上がったDDR333やDDR400などの製品もあります。
2004-05-05に秋葉原を廻って調べたところによると、更に新しい規格の製品が出回り始め、この表よりも更に高速のメモリ(DDR466:PC3700)が売られていました。(2004-05-07追記)
メモリーの比較表
|
クロック数 |
データ転送速度
(Mbit/sの場合) |
データ転送速度
(MB/sの場合) |
データ転送速度
(GB/sの場合) |
PC表記 |
(SDR100) |
100MHz |
100Mbit/s |
800MB/s |
0.8GB/s |
PC100 |
(SDR133) |
133MHz |
133Mbit/s |
1050MB/s |
1.05GB/s |
PC133 |
DDR200 |
200MHz |
200Mbit/s |
1600MB/s |
1.6GB/s |
PC1600 |
DDR266 |
266MHz |
266Mbit/s |
2100MB/s |
2.1GB/s |
PC2100 |
DDR333 |
333MHz |
333Mbit/s |
2700MB/s |
2.7GB/s |
PC2700 |
DDR400 |
400MHz |
400Mbit/s |
3200MB/s |
3.2GB/s |
PC3200 |
<<注意>>
PC表記と書いた部分は、通常のSDRAM(クロック100MHzと133MHz)までは単純にクロック数で表記(PC100・PC133)していたが、DDR
SDRAMが出てからデータ転送速度をMB/s(1秒間に転送できるメガバイト数)で表現するようになった。
そのため10倍程度速くなったように感じるが、実際の速度は各SDRAMのクロックの倍である(表の左端に書いたDDR200・DDR266・DDR333という表記の方が今までの感覚に近い。色々な書き方があるが、DDR200とPC1600・DDR266とPC2100・DDR333とPC2700・DDR400とPC3200は同じメモリのことである)。
8bit=1B(Byte)なのでMbit/s表記のデータ転送速度をMB/s表記のデータ転送速度にするためには単純に8倍すればよい。
『RIMM』はRambus Inline Memory Moduleの略でRumbus(ラムバス)社が開発したメモリの規格です。
DRDRAM (Direct Rambus DRAM) とも呼ばれています。
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