課題28:プライバシー権とパブリシティ権
同一事実を扱った新聞各社社説の読み比べ
<<高校生の課題>>
このページでは『プライバシー権とパブリシティ権に関して』と題して、『田中真紀子長女・週刊文春記事差し止めとその取り消し』に関する問題を取り扱うことにしました(平成16年度(2004年度))。
『同一事実に対する新聞各社の社説』の読み比べをしたいと思います。
朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞の『社説』と、いくつかの関連記事をB4版裏表に印刷して生徒に配付し、読み比べをすることにしました。
情報科の限られた授業時間の中で、このような活動をすることは、なかなか難しいので、夏休みの宿題としました。
具体的な作業内容はプリント(
ワークシート)に書いてありますが、その空欄を埋めながらプライバシー権やパブリシティ権に関して考えてみましょう。
*本ワークシートは、
NIEセミナー(新聞活用「実践教室」)にて配付された資料(
都立新宿山吹高等学校・教頭 太田正行先生作成のもの)を参考に、本校の生徒向けにアレンジして利用させて頂きました(この問題が発生したときに、私も「この問題の社説の読み比べをしてみよう」と着目していました。このとき、ほぼ同様の内容(質問3から質問9)を考えていましたが、私は地歴公民科の教員ではないため、質問1や質問2に関する質問は重要ポイントであるという発想はありませんでした。大変参考になりました)。
尚、本授業実践は、本校が2004年度のNIE実践校に認定されたこと受けて、開始した実践の一つです。
質問9に関する
『賛成意見』
『賛否未定意見』
『反対意見』
は各リンクを辿ると閲覧することが出来ます(平成16年度実施のもので、生徒が書いた原文にできるだけ近い形で公開しました)。
質問9の集計結果(平成16年度実施のもの)は『
こちら』です。
以下はワークシートにて質問した内容です。
1.
『表現の自由』と『検閲の禁止』を規定した日本国憲法第21条を書きなさい。
2.
なぜ、このような権利が保障されたのかを考えなさい。(大日本帝国憲法と対比)。
3.
プライバシーの権利とはどのような権利でしょうか。
4.
プライバシーの権利に関する過去の裁判にはどのようなものがあったかを調べなさい。
5.
過去の出版差し止めや自主回収の事例を調べて書きなさい。
6.
この裁判(田中真紀子長女文春記事差し止め請求・審理)の流れを図にまとめなさい。
3月14日 |
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3月16日 |
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3月17日 |
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3月19日 |
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3月20日 |
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3月31日 |
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7.
朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞の『社説』の見出しを書きなさい。また、『取り消し決定』に対する肯定度を次の数字の中から選んで書きなさい(1:全面的に取り消し賛成の考え 2:1と3の中間的な考え(どちらかというと1に近いかも知れない?) 3:プライバシー保護の重要性を指摘し、どちらかという否定的な考え)。
新聞名 |
社説見出し |
取り消し決定に対する肯定度 |
朝日新聞 |
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毎日新聞 |
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読売新聞 |
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産経新聞 |
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日本経済新聞 |
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8.
朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞の『社説』を読み比べ、主張の違いで気がついたことを書きなさい。
9.
あなたは、この出版差し止め(東京地裁が出した『出版差し止め』のことをいい、後に東京高裁が決定の取り消しを決めたもの。つまり、プライバシーの侵害であるから出版を差し止めるという考え方)に賛成ですか、反対ですか(理由も書きなさい)。
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