もう一つの思考支援ツールは『5W1H+1H』です。
国語や英語の時間に『5W1H』という言葉は聞いたことがあると思います。
正確な文章を書くための技術で、『いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なぜ(Why)、何を(What)、どのように(How)どうした』ということを漏れなく表現することによって誤りの少ない正確な表現をすることを目指しています。
この『5W1H』に『いくらで(How much)』を追加したものが『5W1H+1H』です。
文章を書くだけならば『いくらで(How much)』ということは余り重要になりませんが、新しいものを考えたり、作ったりする場合には『いくらで(How much)』という視点も重要になります。
書くためにはこれ(『5W1H』)を意識しながら書いていくということになるのですが、『思考支援ツール』としては、これ(『5W1H+1H』)を逆に使います。
開発しようとしているそれは、『どのような』形にすればよいのか、『どのような』色にすれば人気が出るだろうか、『いつ』使うものだろうか、『どのような人(だれ)』が使うことを想定しているのか、『どこ』で使われることを想定すればよいのか、『なぜ』それは必要なのだろうか、『いくら』なら売れるだろうか、それとは具体的に『何』なのだろうかなどという質問に回答する形で発想を膨らませていく方法です。
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ここでは取り扱いませんが、この『考具』でも紹介されている『オズボーンのチェックリスト』なども同じような方法としてアイデアを絞り出すときに使えます。
グーグルなどの検索エンジンで『
オズボーン チェックリスト』などという検索後を入れれば、いろいろと検索できるでしょうから、必要に応じて参考にして下さい。
オズボーンのチェックリストには『小さくしてみたらどうなるか』というものがあります。
例えば、『掃除機』を『小さくしてみたらどうなるか』を考えてみます。
このような発想から、『
卓上クリーナ』が生まれました。