<<MENU>>

このページの説明

PC利用に際して

機器利用の規定

授業課題一覧(2005)

生徒の作品

外部への発表等

リンク集

Windowsの基礎

一太郎の使用法

Word2010 (2002)

Excel2010 (2002)

PowerPoint (2002)

FrontPage関係

SharePointDesigner

PhotoCREW関係

GIMP関係

アニメーションGIF

コンピュータの歴史

ジョイコミ使用法

GraceMail使用法

TSWORKS使用法

パスワードの変更

WBT-DRILL

桐(工事中) 

コメントはこちらに

教員・生徒ページ

文大杉並トップへ

課題27:問題解決の工夫
【ノートパソコンの購入計画】


<<高校生の課題>>

 以前は『パソコンを自作するという課題(PC自作仮想体験)』を行っていました。
勿論、実際には購入するわけにはいきませんので、購入するつもりになってパーツを選んでいって予算内に収まるようにしていき、そのパーツを購入したつもりになってそれを組み上げて自作パソコンを作ってみよう(作ったつもりになってみよう)というものでした。

 当初は「ハードウェアの構成などにも踏み込めるし、なかなかいい課題だ」と思っていましたが、近年、パーツの進化は非常に速く、最近ではその動きについていけない状態になってきました。

そこで、少々、課題を簡単にすることにしました。

当初の意図も大切にすることにして、いまは『ノートパソコンの購入計画』という課題で行っています。

この実習で得られた知識は、実際にノートパソコンを購入するときにも役立つと考えられます。

 どのようなノートパソコンがあり、ソフトは何を購入しなければならないかを考えたり、予算を抑えるために機能を絞りどの程度のノートパソコンで妥協するか、それとも予算は際限なく用意できて理想とするノートパソコンを追求するかなどについて考えなければなりません。

 また、ここではインターネットに接続するための費用は考えていませんが、仮想体験ではなく実際にノートパソコンを購入して利用する場合には、この点についても準備が必要となります。


1.
思考支援ツールの紹介(『マンダラート』と『5W1H+1H』)

いろいろとアイデアを出さなければならないときに、それがなかなか出ないで困るときがあります。
そんなときの助けとなるツールに『思考支援ツール』というものがあります。

<<参考>> 『考具』 加藤昌治・著

本校の図書館にも蔵書のひとつとして入れていただいておりますが、『考具』という本があります。
文字通り、『考えるための道具』、つまり、『思考支援ツール』についてや、考えるということ、アイデアを出す方法について記述された本です。
参考になることがたくさん詰まった、素晴らしい本だと思います。
本校生徒のみなさんも読んでみることをお勧めします。

  考具-考えるための道具、持っていますか?-
  加藤昌治・著 阪急コミュニケーションズ

著者の加藤昌治氏は博報堂に勤務し企画立案を行っている方です。
著者のWebサイト『考具Web!』も参考になると思いますので、余裕があるときにリンク先を訪れてみて下さい。



ここで紹介されている多くの『考具(思考支援ツール)』から『マンダラート』と『5W1H+1H』を使ってみましょう。

マンダラートとはどのようにして使うのかを理解するために、この授業では○○の新商品企画・開発というテーマで例題をやってみましょう(ここでし紹介した『考具』という本では、『マグカップの新商品企画』となっています)。


<<参考>> マンダラート

マンダラート』は今泉浩晃(いまいずみ ひろあき)氏の開発した思考支援ツールで元々は紙の上に正方形をかき、その中に縦・横2本の線を描き加えた3×3の9個のマス目を使ってアイデアを出す方法でした。

今は、パソコンやiPhoneなどのアプリケーションソフトとしても発売されています。
とりあえず紙が1枚あればできる方法なので、この授業では表計算ソフト上に3×3の大きめな升目(表計算ソフトの言葉では『セル』)を準備して罫線機能で縁取りしたものを使います。

仏教の世界観、意識のあり方などを表す『曼陀羅』を開発者の今泉氏が眺めていて考え出された『思考支援ツール』であり、3×3のマス目が『曼陀羅』に似ているので、『マンダラート』と名付けられました。

-----

高校1年生対象に授業をしていて「『曼陀羅』を中学校の歴史の時間か何かで見たことがありますか」と尋ねてみたところ、結果が芳しくありません。

一応、ここにリンクを張っておくことにしました。

グーグルなどの検索エンジンで『曼陀羅 画像』というキーワードで検索をすると『曼陀羅』とはどういうものかを画像で確認することができます。
説明をざっと読んでみると随分深い意味があるようですが、ここではその図柄だけをみて下さい。


大谷翔平選手とマンダラート(NEWS PICKSの記事 2015/3/27)

<<参考>> 5W1H+1H・オズボーンのチェックリスト

もう一つの思考支援ツールは『5W1H+1H』です。 国語や英語の時間に『5W1H』という言葉は聞いたことがあると思います。

正確な文章を書くための技術で、『いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なぜ(Why)、何を(What)、どのように(How)どうした』ということを漏れなく表現することによって誤りの少ない正確な表現をすることを目指しています。
この『5W1H』に『いくらで(How much)』を追加したものが『5W1H+1H』です。
文章を書くだけならば『いくらで(How much)』ということは余り重要になりませんが、新しいものを考えたり、作ったりする場合には『いくらで(How much)』という視点も重要になります。

書くためにはこれ(『5W1H』)を意識しながら書いていくということになるのですが、『思考支援ツール』としては、これ(『5W1H+1H』)を逆に使います。
開発しようとしているそれは、『どのような』形にすればよいのか、『どのような』色にすれば人気が出るだろうか、『いつ』使うものだろうか、『どのような人(だれ)』が使うことを想定しているのか、『どこ』で使われることを想定すればよいのか、『なぜ』それは必要なのだろうか、『いくら』なら売れるだろうか、それとは具体的に『何』なのだろうかなどという質問に回答する形で発想を膨らませていく方法です。

-----

ここでは取り扱いませんが、この『考具』でも紹介されている『オズボーンのチェックリスト』なども同じような方法としてアイデアを絞り出すときに使えます。

グーグルなどの検索エンジンで『オズボーン チェックリスト』などという検索後を入れれば、いろいろと検索できるでしょうから、必要に応じて参考にして下さい。

オズボーンのチェックリストには『小さくしてみたらどうなるか』というものがあります。
例えば、『掃除機』を『小さくしてみたらどうなるか』を考えてみます。

このような発想から、『卓上クリーナ』が生まれました。



2に書いてあるノートパソコンの部品(または機能)を意識して、ノートパソコンのパンフレットを読んでいき、

どのようノートパソコンがあるのか
自分の希望するパソコンの機能は何なのか

などをマンダラートを使ってまとめていきましょう。


2.
トートパソコン内部にこだわってみよう

ノートパソコンの中にある部品について少し考えてみましょう。
内部には、大まかにいって次のような部品があります。

 
部品名
簡単な説明・それぞれの部品の役割など

1.
マザーボード
それぞれの部品を装着するための基盤となるボードで、メインボードともいいます。

パソコンを自作する場合には、装着できるCPUやメモリの種類に応じて適切なマザーボードを選択しなければなりません。
しかし、今回の場合にはノートパソコンの購入計画という課題であり選択の余地がないので、ここでは考えなくてよいことになります。


2.
CPU
Central Processing Unit(中央処理装置)といい、頭文字を取ってCPUと呼ばれています。

コンピュータの頭脳に当たる装置です。

内蔵されているCPUの種類は製品毎に異なりますから、自分の用途にあったCPUを搭載したノートパソコンを選択する必要があります。


3.
メモリ
主記憶装置とかメインメモリなどと呼ばれいてます。

CPUからデータを直接読み書きしたり、CPUで実行するプログラムを記憶したりするために使われます。

容量が大きい方が当然高性能なわけですが、標準で搭載されているメモリの容量や今後追加して最大メモリはどこまで搭載できるかなどがノートパソコンを選択する上で重要です。


4.
ハードディスク
補助記憶装置の一つで、大量のプログラムやデータを保存するために必要な装置です。

最近では、ハードディスク以外にもSSD(Solid State Device)というストレージ(記憶装置)もあります。

USBメモリのように保存できるメモリを用いてハードディスクの代わりに記憶装置として使うものです。
ハードディスクと比較して高価ですが、ハードディスクのように物理的な回転系(ディスクを回転させながら読み書きを行う)がありませんから、故障しにくいというメリットがあります。
また、ハードディスクよりも読み込み速度や書き込み速度が速いです。


5.
光学ドライブ
補助記憶装置の一つです。
読み込み専用のCD-ROM、DVD-ROMの他に書き込み型のCD-R、DVD-R(DL)、DVD+R(DL)や書き換え型のCD-RW、DVD-RAM・DVD-RW・DVD+RWなどの機能が一つになったDVDスーパーマルチドライブが標準です。

最近では、BD(ブルーレイディスク)の読み書きができるものもあります。

また、常に使用するというものでもないので光学ドライブを持たないノートパソコンも販売されていて、軽さを追求しているものもあります。
普段はこのままノートパソコンを使い、光学ドライブが必要なときだけ外付けの光学ドライブを接続して使用するというスタイルをとります。

このような光学ドライブのないノートパソコンを敢えて選択するということも可能です。


6.
ネットワーク関係
Ethernetという規格(最近は1000Base Tという高速な規格もでてきましたが、一般的な規格として10Base X/100Base TXがあります)でネットワーク(構内LANやADSL、ひかり回線など)に接続する場合に利用します。

ほとんどのノートパソコンに標準で付属しているのであまり問題はないでしょう。

無線機能に関してはいろいろあるので、必要なものを搭載しているノートパソコンを選ぶ必要があります。


7.
グラフィック関係
ノートパソコンの場合には標準搭載のグラフィック機能(グラフィック系チップ)の他には選択の余地が余りありません。

しかし、標準のもの以外に、それよりも性能のよいグラフィック機能(グラフィックチップ)を搭載し選択して使い分けられるものも作られています。

必要に応じて、このようなノートパソコンを購入することもできます。


8.
サウンド関係
標準でサウンド機能(サウンドチップ)がついていますが、ノートパソコンによってはよりよいサウンドを得られるこだわりのサウンドチップやスピーカーを搭載しているものがあります。

『音』にこだわる場合には、このようなノートパソコンを選択する必要があるでしょう。


このほかにOSの種類やアプリケーションの選択も必要になります。

<<参考>>

MS Windows 7 Proffesional32ビット版
MS Windows 7 Proffesional64ビット版
MS Windows 7 Home Premium32ビット版
MS Windows 7 Home Premium64ビット版

上記のOSのうち、どれを選択するか

Office Home and Business2010プリインストール版を購入するか

それともOffice Home and Business2010がインストールされていないノートパソコンを購入するか

Office 2010 Personalにするか(ほとんどHome and Business2010なので、選択肢としては少ない)


などが選択肢になります。



3.
予算を決めよう。

今回は次の4つの中から予算を自分で決めましょう(この課題は情報科の『情報A』という授業の中で行うものであり、実際に購入することを前提としていませんし、実際に購入するところまでの実習はしません。あくまでも問題解決の方法を理解する課題の一つとして行っています)。

 
コース名
目標価格
A.
安さで勝負コース
70,000円まで


B.
まあまあコース
100,000円まで


C.
標準コース
150,000円まで


D.
お大尽コース
無制限(但し、自分で目標額を決め、予め担当教員に申し出ること)。



4.
購入計画表は『手書きのメモ』でも『ワープロ文書』でもよいが、『表計算ソフトのデータ』として記述すると非常に便利です。

ノートパソコンの製品名・メーカー名・実売価格・税込み実売価格を行毎に記述し、最後に合計を求めてみましょう。


5.
実売価格を調べて、購入計画表の中の実売価格を記入してみよう。



6.
『ノートパソコン購入計画』の課題を受けての感想等をワープロにまとめましょう。

実際に作成した『購入予定表』もワープロ文書に貼り付けてみましょう。


戻る