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今回はプログラミングの基礎と題して、『WIN版・桐』に関係なく、プログラミング一般に関する内容をお話ししたいと思います。 プログラムというと、まず最初に体育祭などのプログラムを思い出しますが、体育祭のプログラムには、開会式でのあいさつの順番や演技・競技の順番、閉会式での順位発表やあいさつの順番が書かれており、この順番に『あいさつ』や『競技』などが行われるわけで、これもプログラムとよばれています。 プログラミングとは種々の処理の実行順序が書かれた手順書を作成することであり、コンピュータ関係の用語としては、命令語を並べたものを『プログラム』と読んでいます。 『WIN版・桐』では『プログラム』のことを『一括処理』とよんでいて、『会話処理』で行っていた一つ一つの処理を一括して行うことができるようになっています。 実世界で行っている仕事を、人間に代わってコンピュータに実行させる場合、その実行の手順書である『プログラム』をコンピュータに与え、指示しなければならないわけです。 プログラムを作成する場合、いくつかの命令を組み合わせて一つのブロックとして、それを積み重ねるようにプログラミングするということが行われます。これを構造化プログラミングといいます。
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1. | 第3回目の最後にまとめた内容をもう一度、ここに書いてみました。
プログラミング言語または『WIN版・桐』の一括処理コマンド(命令語)では書かれていませんが、見方を変えれば、これも立派な『プログラム』と見ることができます。 『変数の定義がされていない』など、若干の不備はありますが、先に説明した3つの構造に従って、『1〜6までは単純に上から順番に処理を実行する』ので『順次』構造、『7は1〜6までの一連の命令をくり返し実行する処理』ですから『繰返』構造、最後に『8・9は8で終了の条件を判断して、条件に一致すれば9で終了処理をさせ、そうでなければ7の処理により1〜6を繰り返し処理させる』という処理をしていますので『選択』構造を用いています。 今回、ここでは『WIN版・桐』の操作をしていませんが、『変数の定義(『WIN版・桐』では『変数宣言』)』、『変数への値代入』など、もう少し説明したいと思います。 |
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2. | 上の手順書では『食品NO』やその食品の『摂取量』などを画面上から入力します。 打ち込んだ『値』はどこかに書き込んで保存しておかなければ、必要なときに利用できません。 このようなプログラムの中で用いるデータを一時的に保存しておく部分を変数といっています。丁度、ものを入れるための箱をイメージするとよいと思います。 多くのプログラミング言語で変数を利用する場合には、プログラムの最初の部分で『変数の定義』をしなければなりません。 『WIN版・桐』も同様に『変数の定義』が必要です。『WIN版・桐』では『変数宣言』というコマンドをプログラム(一括処理ファイル)の最初の部分に書きます。 |
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3. | 変数に具体的な『値』を入れることを、一般的に『代入』とよんでいます。『WIN版・桐』でも『代入』というコマンドがあり、それを用います。 変数の表現の仕方は、言語によって色々ですが、仮に『A』という変数があり、ここに『125』という数値を入力する(代入)場合 A=125 と書きます。 『WIN版・桐』の変数に関する詳細は後述しますが、『WIN版・桐』では変数の先頭には『&』をつけます。 従って、上の例を『WIN版・桐』では 代入 &A=125 と書きます。 代入というコマンドを省略して &A=125 と書くこともできます。 『WIN版・桐』では、変数名に日本語も使えます(変数名として半角・全角に関わらず64文字まで利用可能)。 文字列型の変数 『&文字』 に『これは日本語のデータです。』という値を入力する場合に &文字="これは日本語のデータです。" と書きます。『&文字』と『&文字』は同じ変数です。 |
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4. | それでは、今回、ここで始めて『WIN版・桐』の一括処理を書いてみましょう。 前述の2つのコマンドの他に、『キー入力』というコマンドと『メッセージボックス』というコマンドを紹介しながら、簡単な一括処理を紹介します。 ファイルパレットから『一括・イベント』ボタンを押し、<新規作成>という部分をクリックします。 一括処理ファイルの名前と保存するフォルダを決めます。ここでは『C:\栄養計算』というフォルダに『test0001.cmd』という名前で保存することとします。ファイル名を入力したら『OK』ボタンを押して下さい。 新しい一括処理ファイルを開くと罫線で仕切られた細長いセルが表示されます。1つ1つののセルの中に次のコマンドを1行ずつ打ち込みます。 前回の実習で食品のデータを1件、1件入力したのと同様に、1行に一つのコマンドを入力していきましょう。 つまり最初の行には『変数宣言 固有 ,文字列{&文字変数}』という1行のみ記述します。 この説明で2行に表示されてしまいそうな『キー入力・・・・』というコマンドも1つの枠(1行分)で記述して下さい。
すべて入力し終わったら、『名前をつけてファイルを保存』し、ファイルを閉じてください。
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