第3回 作成した『食品成分表(テーブル、表ファイル)』から該当する食品NOの食品データを引き出す(検索・絞り込み)
 
 
     食品成分表に関しては前述のように、1997年に第五改訂が行われたようなので、最終的にはデータの追加・訂正も行わなければなりません。しかし、とりあえずは私がかつて入力・作成した『四訂・食品成分表』を用います。

 ここでは、前回作成した食品成分表の『表ファイル』から食品NOを検索のキーとして、該当する食品NOのデータを引き出す方法(主に『絞り込み』機能について)説明します。表題のカッコ内あるように、このような機能を『検索』、『絞り込み』とよんでいます。

 『検索』の方は条件に該当する行にカーソルを移動する機能です。また、『絞り込み』をの方は該当する条件だけ集めて表示する機能です。文字通り該当する行だけが絞り込まれて、該当しなかったものは表示されません(表ファイルの中から削除されたわけではなく、データとしてはしっかりとファイルの中に残っていますからこの機能を安心して使ってみましょう)。

前のページへ

ホームページへ 
 
  1. 『絞り込み』をするには、下の画面のように、メニューバーから、『行操作(R)』・『絞り込み(V)』・『比較式(S)』を選択します。

『比較式(S)』から『行数(L)』・(『補集合(H)』)までの機能は、どれを用いてもよいのですが、ここでは『比較式(S)』を用いることとします。


 
課題:
作成したデータベースを用いて、絞り込み、検索の違いを理解しましょう。

例えば、食品NOが01-006-aから01-006-cの食品がある場合、01-006をキーとしたときに『検索』と『絞り込み』両方の機能を確認すれば区別ができます。
 
         
  2.

上記の操作をすると画面は次のようになります。



ここで、『検索項目名(N)』と書かれている欄の内容が『食品NO』になっていないときには、右側の▼マークを押して、『食品NO』に変えて下さい。

『比較式(F)』の欄に検索のキーとなる番号を入力します。ここでは『01-016』と打ってみました。

『部分一致検索(M)』の欄を『含む』にチェックしてあることを確認後、『OK』ボタンを押します。


前のページへ

ホームページへ 
 
         
  3. そうすると、約1600件ある食品データの中から『01-016』に該当した1件だけが絞り込まれてきました。



ここに表示されている数値データは、それぞれ可食部100g当たりの栄養素の数値ですから、実際に摂取した食品の量(g)をかけて、100(g)で割れば、この食品に対する摂取量が計算できることになります。

例えば、このフランスパンをバターもつけずに200g食べた場合、エネルギー摂取量は
エネルギー  =293(Kcal/100g)×200g 
  =586Kcal

となるわけです。

ここでは、エネルギーだけを計算しましたが、エネルギーから食塩相当量まで全て同様の計算をすればよいわけです。

フランスパンだけを食べるということは少ないと思いますので、実際にはパンに塗ったバターの量が10gとか、牛乳も同時に200g飲んだとすれば、これらの食品に関しても同様の計算をして最終的に合計すれば、この食事に関する栄養摂取量が求まります。

実際の食事で、パンと牛乳だけでは少々寂しいので、本当はハムエッグとか果物などを追加するのでしょうが、ここではこれ以上こだわらないことにします。

前のページへ

ホームページへ 
 
         
    <<今後への布石>>    
   今回、ここで説明したのは絞り込みの方法ですが、その後、どのようなことをすればよいのかを少し考えてみましょう。

 実際の栄養計算をする場合には、そのデータをデータベースから取り出します。食品の摂取量(つまり、何g食べたのかということ)を何らかの形で入力し、その食品に関するそれぞれの栄養量を計算します。摂取した食品が複数ある場合には上記の操作を繰り返し行いを何g摂取したかというデータを全て入力後、データ入力は完了であるというキー操作をして処理を終わりにします。
そして、それぞれに計算した値を栄養素毎に合計して最終的な栄養摂取量を求めます。

 細々と文章で書くとよく分からなくなるので、第1段階として、以下の表を用いて行う操作を順番に箇条書きにしてみましょう。

順番 実行する操作の内容
1. 食品NOによって食品を決定する。
2. その食品NOのデータをデータベースから絞り込む。
3. 絞り込んだ結果、表示された食品の各項目データを、コンピュータのどこかに記憶させる。
4. その食品を何g摂取したかを入力し、コンピュータに伝える(コンピュータは伝えられた値をどこかに記憶しなければならない)。
5. 3.と4.で記憶させたデータを用いてその食品NOのそれぞれの栄養素の摂取量を計算する。
6. 5.で計算した個々の栄養素の摂取量をどこかに記憶させる。
7. 1.から6.までの処理をくり返し、6.で記憶させた場所に追加して記憶させる。
8. 終了を知らせるキーが押されたらば、個々の栄養素の総計を計算する。
9. 終了

  印刷処理など、更に種々のことが考えられますが、今回はここまでとします。
まだまだ、会話処理が続くことと思いますが、徐々に一括処理(プログラミング)に入っていきたいと考えています。

前のページへ

ホームページへ 
 
         
    前のページへ    
    ホームページへ